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概要


日本の給食


クールジャパンと言えば、ネオンライト、侍、神社、着物にロボット・・・。もちろん、どれも”クール”です。でも、僕が1番素晴らしい、と思うのは学校にありますー給食です。



給食の歴史

日本の全ての公立小学校、ほとんどの公立中学校には給食があります。

始まりは1800年代後半で、公式となったのは、第二次世界大戦後です。

1946年、GHQが組織だった健康教育と学校給食システムを勧めました。日本政府は、東京都心部で給食プログラムを開始し、間も無くそれが全国に広がりました。

資金は、外国からの援助でまかなっていましたが、1951年サンフランシスコ講和条約締結して独立権を取り戻すと、援助は停止されました。国が補助金を出すように、とPTAなどが訴えを強めました。1954年、学校給食の法律が制定されました。



学校訪問!

今日は、足立区立梅島小学校にやって来ました。

給食の時間前になると数人の生徒が、給食を取りににやって来ます。彼らが、残りの生徒たちに食事を給仕するのです。これも、給食プログラムの一環です。


校長の江原先生に話を聞きました。

ー学年によって、違う役割を担っているのでしょうか?

(江原校長)”いえ、それはないです。1年生も6年生も同じ仕事をします。給仕もします。ただ、低学年は担任が補助をすることもあります。でも、6年生などの子供達は自分でできるようになっています”


6年生の教室にお邪魔しました。ほとんどの給仕係は給食着を着ていました(着ていない子もいましたが・・・)。全員が手洗いをしています。みんな、6年間もやって来ているので、動きはとてもスムーズです。


クラスの前に女の子が出て来て、言います。

(女の子)”手を合わせてください”

(全員)”はい!”

(女の子)”いただきます”

(全員)”いただきます!!”

みんなが一斉に食べ始めます。



学校給食の役割

(江原校長)”学校給食の役割は、先ず、健康な体づくりのために食が大事であるということを子供達が学ぶ、大切な場であること。2つ目は自国の食文化の良さを給食を通して体験すること。もう1つは給食を作ることに携わっている多くの方ー農家の方、調理業務に携わる方々のお仕事に対して感謝の気持ちを感じ、表す場である、ということです。

担任の先生は教室で子供達と一緒に食事を食べます。校長は、検食と言って、子供達が食べる前にチェックの意味を込めて食べる、ということをしなくてはいけないので、子供達と一緒に食べる機会がなかなかありません”



給食と教育

梅島小学校でフルタイムで勤務する、栄養士の桑原さんにお話を聞きました。

彼女の仕事は、美味しくて栄養の取れて、予算内(1食261円)で収まるような献立決め、子供達の教育など様々です。

(桑原さん)”本校では、12名で調理をしています。給食に関わっているのは、私を含めて13名ですね。児童数は634名ですが、職員分も合わせて690食作ります”


給食は大きな調理室で作られています。

(桑原さん)”食材は基本的には国産ですが、時に外国で加工されたものを使うこともあります。ただ、肉や魚、野菜などの生鮮食品は国産のものを業者の方に納品していただいて、それを調理しています”


また、地元の農家の方々と連携しての取り組みも行なっています。

(桑原さん)”調理室内ではないですが、低学年の子供達がそら豆やグリーンピースなど野菜の皮むき、さや剥きをお手伝いさせてもらいに行っています”


取り組みに協力しているそら豆農家の方が、”子供には、食べることによって野菜たちの命をいただいている、ということを教えています”、と話をしてくれました。

この日は農家に中学校2年生が手伝いに来ていて、翌日の給食で枝豆ご飯として使われる枝豆の皮むきをしていました。


こうした農家は、学校と同じ市内にあります。食材の多くは地元産で、子供達は自分たちが食べているものが作られているのを間近で見ることができるのです。


また、学校内にも小さな菜園があり、子供達はそこで植物を育てており、種から成長するまでの過程を見ることができます。



工夫を凝らした献立作り

(桑原さん)”毎月、1ヶ月後のメニューを作っているんですが、旬の野菜を取り入れることを大事にしています。毎月の行事に関連したメニューも考えます。また、お肉が毎日続かないように、肉、魚、卵や豆腐などを交互に分けて使うようにしています。

栄養素の摂取基準が区で決められているので、それに則り、100%を目指すようにしています”


ー子供達が嫌いな食材、献立はありますか?それを何度も出しますか?改善をすることもありますか?

(桑原さん)”子供なので、嫌いなものや食わず嫌いなものもあって。初めてのものは、すごくたくさん残ることもあります。そういう時は、落ち込んだりもしますが・・・。慣れれば食べるようになるのも1つだし、給食は食経験を広げる機会でもあるので、めげずに何度も出したり、少し味付けや調理方法を変えたりとか、工夫をしてアプローチをしています!”


アレルギーの対応については、その日のメニュー次第だそうです。アレルギーのあるものは除去されることもあれば、アレルギーのある生徒のために特別な食事が作られることもあります。


では、給食が終わった後に、まだ空腹の子がいたらどうするのでしょうか。その場合は、おかわり、が行われます。


ーデザートは出ますか?

(桑原さん)”出ます。毎日ではないですが、特別な時や旬の果物が出ます。また、お誕生日給食というのをやっていて、その月が誕生日の生徒には特別なゼリーが出ます。デザートも子供達の楽しみの1つになっているかな、と思っています。


1ヶ月の献立の中に、同じメニューは出ません。カレーが人気だから毎週カレーを出す、ということはできないので、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回などにしています。他の料理よりも回数は多いですが、同じ月に出すことはないですね”



ここだけが特別?

さて、この学校を見てみると、「壁のない教室」だったり、「エアコン完備の体育館」だったり、こんな素晴らしい給食だったり、きっと金持ちの学校なんだな、と思いますよね?

(江原校長)”そう見えるかもしれませんが、実態はそんなことはありません。日本の公立学校ですし、地域に富裕層が多いわけでもありません”

足立区は東京23区の中で、最も裕福ではない地域なのです。


(江原校長)”この学校が建て替わる時がバブルだったので、お金がかけられた、という事情はありますが・・・。(給食などについて)行なっている取り組みも特別ではありません”


この日の食事内容は、牛乳、ご飯に昆布、野菜の和え物に鶏肉の生姜焼き、そしてぐつ煮という高知県の郷土料理でした。ピンクのトレーに載ったその姿は、一見とても普通の食事です。ですが、その味はとても素晴らしかったです。もっと病院的な食事を想像していましたが、非常に美味しかったのです。



給食費用

さて、誰がこの給食費を払っているのでしょうか?日本の都道府県など自治体が支払いを持っており、国内での平等さが重要視されています。

学校システムによってキッチンを作り、また食材費についても補助をしています。

1食あたりの費用は、261円です。

(江原校長)”収入の低い家庭に対しては生活保護というシステムがあり、生活保護の費用の中から給食費を払うことになります”



「美味しい給食」プロジェクト

(江原校長)”足立区は「美味しい給食」プロジェクト、というのを行なっています。足立区は、大人の中での肥満や糖尿病の割合が高いです。なので、給食から子供達にアプローチをかけて、健康な体づくりには食が大事、というのを身につけてもらう。その中で、美味しいと喜ぶようなものを出しながら、食の大切さを身につけてもらう、という取り組みを始めたんです”


(桑原さん)”足立区では、月に1回、「美味しい給食検討会」というのが開かれます。区内104の学校担当者が一堂に介して、意見交換や献立の検討を行います”


この学校では食に関する教育が浸透している、ととても感じました。例えば、梅島弁当コンクールと題して、生徒たちがお弁当の内容を考えて競い合う、という取り組み。校内には、そのポスターが貼られていました。

(江原校長)”夏休みの宿題で、子供と保護者が一緒にお弁当を作る、という機会を作っています。その中で良いメニューは、学校で給食のメニューとして採用されるのです。その時に、地域の方をご招待して、一緒に給食を食べてもらっています”


(子供達)”ごちそうさまでした!”

給食が終わると、生徒たちで食器を片付けます。その後は歯磨きタイムです。

それから、掃除の時間。


もしも僕の子供の頃に彼らの様子を見たら、”かわいそうに”と思うことでしょう。でも、今、親の目線から見ると、”掃除によって、彼らは責任や義務についてを学べる”と感じます。また、この掃除を通して、彼らはチームとして働く、ということも学んでいます。自分の動きが他の人々にどう影響するかー。掃除は、ただの掃除ではないのです。


(桑原さん)”自分が少し大変だったとしても、作ったものに対して、子供達が「美味しかった」とか、すごく良い反応をしてくれる時とか、子供達が「嫌いな食べ物を食べられるようになった」、という声を聞くと、この仕事をやっていて良かったな、と思います”


世界には、このような給食プログラムを国全体で行なっている国は他にないと思います。

そして、日本はそれをとてもうまく運営している、と思います。他の国々が、このシステムを輸入してくれると良いですね。



■引用元



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海外の反応


・日本の裕福でない地域の学校は、俺らの国の豪華な学校よりも良い。





・来世は日本に生まれたいよ、まったく





・日本の文化はとても豊かで、謙虚で、美しい。なんていうか、美しいよね。





・アメリカでは、学生に教室を掃除しろって言ったら訴えられるよ。





・この学校、1人も太った子供がいなかったな。そして、みんな綺麗に食べ終えてた。間違いなく、彼らはきちんと育ってる。





・”君の国の給食はどんな?”ー叫び、うるさい話し声、喧嘩、そしてそれを気にしないスタッフ・・・うむ、素晴らしい。





・まじか〜。食べ物、めちゃ美味しそう。アメリカの給食は最悪。何よりも”商売道具”って感じだから。だから俺らは、高過ぎる、工場で用意されたゴミの揚げ物を食べさせられる。





・日本の田舎の大学に留学したんだけど、そこでの給食にめっちゃ感動したのを思い出した。地元のおばあちゃんたちが作ってる給食だったんだ。美味しくて、栄養たっぷりで、そして安い。懐かしいなあ・・・。





・日本と言えば、まず最初に”しつけ”っていう言葉が思いつく。





・日本は、世界のどの国よりも素晴らしい。





・”1ヶ月間、同じメニューは出さないんですよ”ー一方、俺の昼食ピザ5日目。





・日本の学校に行ってたことあるけど、給食が1日の中で最高の時間だった。





・もしもアメリカの給食もこんなだったら、先生が夢の仕事になるな〜。





・給仕係がマスクと頭のネットを被ってるのが良かった・・・すごく衛生的・・・うちの学校は、ヘアネットと時々手袋だけだから。





・一方、アメリカでは、ピザは野菜カウント!!!





・日本:新鮮、季節の食材、オリジナルメニュー

アメリカ:ケチャップは野菜





・素晴らしい・・・世界はこのシステムを輸入すべきだわ!!!



ひとこと


定番の話題ですけど、毎回外国人ウケはいいです


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