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概要


日本の電車ジャーナルー東京の進化し続ける環状線:山手線


山手線は、長さ34.5キロメートル、東京中心部を円状に走っています。東京、品川、渋谷、新宿、池袋、上野などの主要駅を擁しており、東京の主要な動脈なのです。

朝のラッシュアワーでは、2分半ごとに電車が発着します。


今日は、その山手線のオペレーションセンター、車両センターに密着したいと思います。また、2020年にオープンする新しい駅、そして電車の自動運転の発展についても、学んでいきますよ。



新駅・高輪ゲートウェイ

まずは、港区にある高輪ゲートウェイ駅の建設現場にやって来ました。この駅は、山手線の新駅となります。福岡大学の高木教授、女優の溝端さんと一緒にやって来ました。


高木教授:この駅は、山手線、そして神奈川県と埼玉県をつなぐ京浜東北線の駅となります。山手線にとって、50年ぶりの新駅で、品川駅と田町駅の間に位置します。それぞれの駅からは約2km離れています。

溝端さん:たったの2km!?どうして、この駅を作るんですか?

高木教授:このエリアの再開発プランがあり、この駅がハブとなります。再開発は2024年までに完成する予定です。この再開発プロジェクトには、5,000億円が投資されています。


この駅は、地上3階、地下1階建てで、隈研吾氏によるデザインです。駅は、プラットホームから天井まで突き抜けており、とてもオープンな感じです。天井は汚れを弾くような素材でできています。これは東京ドームと同じ素材です。


天井のデザインは障子から影響を受けており、たくさんの木材が使われています。天井や窓から差し込む光はとても柔らかく、温かさを感じます。柱に使われているのは、東北の木材です。窓から見られる景色はとても美しく、市街地を感じることができます。夜景も非常に綺麗ですよ。


プラットフォームに降りていく途中にガラスなどはありません。とてもオープンです。

プラットフォームの外部分の天井には、ソーラーパネルガラスが使われており、その電気は駅内で使用されます。ガラスから差し込む光は、格子状の影を作ります。とても面白いですね!


床部分のタイルは木目調の素材で、JR東日本が使用するのは初めてだそうです。現在、どれくらい丈夫か、どれくら綺麗さを保てるか、などを確かめているところです。

駅の工事は8割完了しており、2020年春にオープンの予定です。



進化し続ける山手線

山手線の全長は34.5キロですが、朝のラッシュアワーでは4,811の車両が2分半毎に走ります。日中や週末は、3〜4分置きとなります。朝4時半から深夜1時まで電車は走り続け、毎日350万人の人々を載せています。


2015年から、新シリーズであるE235車両が導入されました。車椅子、ベビーカーの乗客のための自由スペースがあります。座席はこれまでよりも広くなり、快適な作りとなっています。新シリーズは扉が緑色となっているので、これまでの車両との見分け方は簡単です。車両には、100%リサイクル可能な次世代ステンレススチールが使われています。

また、最新のオペレーションシステムが装備されており、電車のオペレーションや車両の状態など、膨大な情報をすぐに処理できるようになっています。


2019年3月、33線における50車両セットがアップグレードされました。2020年春までに、全ての車両がアップグレードされる予定です。



東京オペレーションコントロールセンター

山手線を監督している、東京オペレーションコントロールセンターに行って来ました。

ここでは、1日約8,000の東京エリア在来線電車の発着を監視しています。


部屋の広さは、3,800平方メートルで、学校の体育館2つ分ほどあります。ここでは、500名が働いており、山手線を含む、24のJR線のオペレーションを行なっています。


ATOSと呼ばれるオペレーションシステムを使っています。このシステムでは、電車の信号などを簡単に管理することができます。高木教授によると、このシステムは世界の電車システムの中でも最も複雑なシステムの1つだそうです。


通信指令係の人々の前には大きなモニターがあり、そこでは現在の山手線の状況が表示されています。モニター内の駅部分に表示される”0”の意味は、その電車が30〜59秒遅れている、ということです。”0:01”は、1分以上の遅れ、”003”や”004”は、3分、4分以上の遅れ、という意味です。

山手線は環状線なので、遅れを取り戻そうとするよりも、電車を等分に配分することに重きを置かれます。その方が、最終的に遅れを早く取り戻すことができるからです。


午前7時31分、高田馬場駅で緊急停止ボタンが押されました。この時間は、ラッシュアワー。全ての車両が稼働している時間です。

通信指令係が急いで駅のスタッフと通信します。別の指令係が、全ての電車にボタンが押されたこと、運行が一時停止される可能性があるので最寄りの駅で停止することをトランシーバーで伝えます。もう1人の指令係は、各駅の表示板に運行停止を表示させます。


モニターでのアラームは消されましたが、通信係は駅のスタッフと話して、詳細な情報を得る必要があります。スタッフから話を聞くまでは、電車は停止したままなのです。


7時34分、ボタンが押された理由が、外回りの電車内で急病人が出たため、と判明しました。病人がきちんと保護されたことを確認して、内外回りとも正常に運転を再開しました。


7時37分、渋谷駅の運転手から、緊急電話が入りましたー”1号車付近で、乗客が倒れたとのことで、状況を確認しています”。

指令係は、急いで内回りの各電車に停止する可能性があることを伝えます。

別の指令係は、次に駅に入ってくる電車に止まるように連絡します。問題が起きたのは内回りのため、外回りは通常通り運行します。


7時40分、安全確認が取れたため、正常に運行が再開されました。

ここから、次第に遅れは取り戻されていきました。ATOSシステムと、とても注意を払っているJRスタッフの皆さんのおかげですね。この朝のラッシュアワーが、スタッフさんにとって、最もストレスの多い時間帯だそうです。



山手線・オペレーション

次は、山手線の電車のオペレーションを見ていきましょう。

品川区にある大崎駅の南側、240,000平方メートルの広大な敷地に東京総合車両センターがあります。東と西の2つのエリアに分かれており、山手線の車両センターは東側にあります。

センターは2つの階に分かれており、車両の検査や洗車は下の階で行われます。


朝のラッシュアワーでは、50車両セットのうち48が運行されます。残りの2つがセンターにて待機となります。午前9時をまわり、ラッシュアワーが過ぎると18車両セットがセンターに戻ります。これらの車両は清掃され、検査をされます。


センターの下の階では、90日ごとに定期検査が行われます。

運転席では、検査官が全ての電気システムやスイッチ、また全てのネジに緩みがないかをチェックします。照明のスイッチ、運転手の利用するマイクも同様にチェックします。

車両内も、ドアがスムーズに開閉するか、などを丁寧に見ていきます。手すりも1つ1つチェックします。


車両下の車輪回りの部分も検査し、汚れがあれば拭き取ります。ブレーキパッドもチェックします。パンタグラフ上のスライドプレートは必要があれば新品に交換します。


車両の洗車は特別な洗車システムを使い、5日ごとに行います。また清掃スタッフが月に1度、窓も1つ1つ丁寧に清掃を行います。床も含め、特に乗客に触れるような部分は丁寧に行います。


清掃後、車両は夕方のラッシュアワーに備えます。夕方は朝のラッシュアワーよりも混雑しないため、10車両セットのみが追加されます。午後11時を過ぎると、少しづつ車両はセンターへ戻り、最後の車両は午前1時半に戻ってきます。


山手線各車両に対して、日々のスケジュールが決められています。一日中運行している車両もあれば、全く運行しないものもあります。このパターンにしたがって、50の車両セットはそれぞれ50日間の間に、約22,000キロ走行します。



自動運転

さて、JRは2018年12月から、電車の自動運転のテストを継続しています。2019年1月には、山手線でテスト走行がされました。

最初に、運転手がボタンを押して発車します。その後は、なんの動きも必要ありません。

運転手は安全を保証するためにいるだけです。


一般的な自動運転システムは、あらかじめセットされたパターンに沿って、斜面や減速した場合に加速します。そして、決められた駅のホームに停車します。

JR東日本の自動運転システムはより発達しており、走行パターンを最適化し、環境や電車間の距離によってスピードを変えます。


自動運転システムは、将来予想される運転手不足に対応される、とされています。

また、人為的ミスや何らかの矛盾を取り除くことができ、人間によるオペレーションによって生じる遅れも無くすことができます。


現在、JR東日本は技術面での問題に対して試験を行なっています。そして、近い将来の実用化を目指しています。



■引用元



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海外の反応


・正直言って、こういう技術的なビデオ、好き。電車旅行のビデオよりも全然好きだわ。





・山手線の掃除やメンテナンスがどうされてるのかが見えて、すごく良かった。映像で見ると、どんなオペレーションされてるかがよくわかる。最高だよ。





・東京から帰ってきたとこ。山手線乗ったけど、めっちゃかっこよかった〜。





・どんなハリウッドのアクション映画よりも、山手線のコントローラー持ってる映像はいけてる。日本の電車のビデオ、大好きだ〜〜〜。





・こういうビデオを見た後は、なぜか寿司を食べたくなって、散財してしまう・・・。





・すごく良い番組。英語で日本の電車システムについて情報をくれたのは、プライスレス。最高すぎます。ありがとう。香港のファンより。





・今回のビデオ、素晴らしいよ!





・日本の電車についてのビデオをありがとう。大好きだ!!





・日本の主要都市鉄道についてのビデオをもっと!!!作ってください!!!





・俺、母国語がスペイン語。英語はちょっとしか分からないけど、このビデオはめっちゃ大好き。





・夕方のラッシュアワーの方が朝よりも混雑しないーその理由知ってる。残業してるからでしょ。





・山手線のコントロールセンターの人たち、かっこよかったなあ。





・とてもよくできた番組だった。日本の電車システムについて、勉強になったよ。





・新高輪駅、すごいな〜。JR東日本、グッジョブ!!





・こういう内容のビデオ、もっと見たいから、もっと作って欲しい。





・山手線のビデオ、好き。運転席のビデオとか、駅のアナウンス、ドアが閉まる時の音楽のビデオとかもあって、好きで見てるんだ。



ひとこと


こういう動画って海外にもあるのかな


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