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概要


仏教と先祖への祈りをささげる仏壇


仏壇とは日本人にとってスピリチュアルな支えや家族の繁栄などを祈る、日々の生活に密着したものです。彫刻や金箔・金粉で装飾されています。長野県飯山市は仏壇で有名で専門店がたくさん立ち並んでいます。


お寺の阿弥陀仏陀を元に家庭用に小さく作られたものが仏壇です。元々は熱帯産の木で作られており、金を使うことで楽園を表現しています。


仏壇の構造は須弥壇より上が神の領域、下が死後の世界とされています。上部を宮殿と呼び、お寺の屋根のような構造になっており、仏像を置いたり掛け軸をかけたりします。下部には位牌を置きます。その他にも必要不可欠なのが、線香、仏花、蝋燭の3つです。


飯山市伝統産業会館にはたくさんの仏壇が展示されています。特徴はそれぞれのパーツに分解できること、また多くの金属装飾を使っていること、金粉を使って模様が描かれていることです。


一番大きなものは高さ180センチ、横幅120センチ、奥行き80センチで、扉が閉じていてこの大きさなので、扉が開くともう少し大きくなります。お値段は大体500万円ほどで高級車が1台買えるのと同じくらいの値段です。


なぜ飯山市で仏壇づくりが盛んになったかというと、長年の仏教の信仰深さが関係しているといいます。また資源が豊富に手に入ったので、冬に豪雪で外へ出られないときに住民が家で仏壇を作っていたそうです。

飯山市は元々は農業の町でしたが、100年から150年前頃より仏壇がメインの産業になりました。農業が盛んな時期は仏壇を購入していましたが、とても値段が高かったため自分たちで作るようになったのかもしれません。


一般の方のお宅へ伺いどのように仏壇が生活に密着しているかを体験します。仏壇は家の重要な場所とされる玄関から遠い部屋に置かれています。一緒にご先祖の写真も飾られていました。ご先祖の写真があるのは阿弥陀仏陀を通じてご先祖様へ様々な報告や祈りを捧げているからです。


仏壇は世代を超えて受け継がれていくものです。そのため定期的に仏壇の清掃が必要になります。清掃する前は色がかすんでいますが、重曹入りの液をかけると金が見違えるほどに輝きます。仏壇は800~1000のパーツに分解され約2時間かけて清掃されます。


ただ分解に半日、修繕や組み立てにも時間がかかるので、大体完了まで1~2か月かかります。

それだけ手間がかかるので値段も張りますが、およそ新品の仏壇の半額程度なので新品を購入するよりお得です。また清掃は1~2世代に1回は行うことが長持ちの秘訣だそうです。


6世紀に仏教が伝わりましたが、仏壇は686年天武天皇が仏教をより多くの人に知ってもらうために広めました。その後中国から位牌が伝わり、仏壇は仏と先祖に祈りを捧げるものになりました。ただこの頃は上流階級のみに伝わったものでした。

一般に普及が始まったのは17世紀中ごろで、各家庭が各々宗派に所属し始めたのをきっかけに、寺院まで足を運ばなくても家庭で祈りを捧げられるように押し入れなどに仏壇を置き始めました。


人々は毎日朝と晩に祈りを捧げます。この毎日の取り組みが子供たちの宗教への理解を深める手助けにもなっています。2011年の東日本大震災発生時、被害にあわれて避難をされている方が少しでも落ち着いて生活できるようにと、小さめの仏壇も作られました。


飯山市での仏壇づくりをそれぞれのパートで見ていきましょう。

金属の装飾は500種類あるスタンプ式のデザインと彫刻のデザインを組み合わせて作られます。小さな丸い模様も一つ一つ手作業で打ち付けられています。飯山の仏壇は300以上もの金属の装飾を使っているのが、他の仏壇との大きな違いでもあります。


蒔絵中は8世紀から続く金粉をつかった画法の一つです。まずは貝の粉と動物の骨から作った接着剤で下書きし、金粉をポンポンと乗せると下書きしたところにだけ色がつく仕組みです。扉の内側には不死鳥やクジャクが描かれています。


小さな寺院のような宮殿は約200個のパーツからできています。デザインはとても複雑に見えますが、職人はたくさんの線が入ったたった1本の木を使い、その長さを図りどこに何を組み立てるのかを見極めます。設計図は使わず頭で計算するまさに職人技です。


他にも外枠の箱を作る人、他のデコレーションを作る人、箱に黒の色を付ける、金箔を張り付ける、最後の組み立てを行う人など様々な職人が1つの仏壇づくりに携わっています。


現在の飯山市では仏壇作りの職人の跡取りが問題になっています。ワークショップや大学生、高校生に伝統工芸へ触れる機会を作るなど、若者の興味を引く努力を続けています。


今後の仏壇については伝統的な形は消えていくのではないかと考えられています。家は小さくなり、仏教とのつながりも弱く、若い世代には仏壇は必要ないと考える人が増えています。実際に売り上げは繁忙時の1/3~1/4になっているそうです。現代は様々な分野においてデジタル化が進んでいますが、職人が手をかけて作る仏壇の良さはそのままに、現代向けの新しい仏壇を作っていくそうです。


最後に銀座ではモダンな仏壇の販売がされていました。大きさは従来の仏壇に比べると小さめでテーブルに置けるサイズです。ガラスや明るい色を使っているので仏具とは一目でわかりません。開閉式ではなくオープンな仏壇、壁掛け式の仏壇などもあります。従来の仏壇との置き換えで購入をされる方が多いのだそうです。





■引用元



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海外の反応


・跡継ぎの問題があるって言っていたけど、素晴らしい技術だからもっと後世にも引き継いでほしいな。





・仏教徒には天国があるって考えはないんだな。興味深いな。





・天武天皇はカトリックが広がらないように仏教を広めたんでしょ?これ以上カトリックの国はいらなかったから正解だったと思う。





・仏壇ってこんなに素晴らしいものだったなんて知らなかったよ。





・500万円で仏壇が買えるならそんなに高くないと思ったけど。初期投資は高いけど何世代にもわたって使えると思ったら安いもんだ。





・仏壇はリッチな家族しか買えなそうだね。なかなかポンって500万円ほどの大金出せないもん。





・政府の取り組み次第で若者の興味を引けるか、そうじゃないかが決まってくるね。





・日本だけでなく各国の伝統文化が跡継ぎ問題を理由に衰退していくのを見るのは悲しい。





・現代版のオープンでシンプルな仏壇でも13万円もするのか。やっぱりいい値段だな。





・クリスチャンの家庭もおうちにお祈りするスペースがあるよね。





・仏壇を作っている職人の姿や作業から目が離せなかった。





・すごくいい内容でいい勉強になった。





・仏教に天国の概念がないのは輪廻の考えがあるからだよね。





・新しいことを学ぶのは楽しい。早く新しいエピソードがリリースされないかな。





・日本の伝統工芸ってやっぱりすごいね。真似できないよ。ビデオで見ることができてよかった。



ひとこと


最後の仏具職人にでもなれれば需要高くなりそうですが、誰の目に見えても斜陽産業の現状では若い人は寄り付かないですよね

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