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概要


日本で「蒸発」する者たち

 

日本語で、それは「蒸発」と言う。

 

失業や結婚の失敗、借金などにより、多くの日本人は自身のアイデンティティを捨て去り、ひっそりとした生活へと逃げ込むようだ。

 

最近、フランス人著者および写真家レナ・モーガー氏とステファン・ラマエル氏により出版された書籍「消えた人々:日本で蒸発した人々の物語と写真」で、そう語られている。書籍には、更に秘密主義の、そして恥じの少ない人生を追い求め、現代社会を飛び出した人々の写真が挿入されている。

 

モーガー氏とラマエル氏は2008年からの5年間を、日本国内を旅することで過ごし、一体どんな問題を抱えているのかを学ぶために、地元民たちの信頼を得てきた。

 

また、見捨てられた父親や専業主婦、また元恋人たちなど、蒸発した愛すべき人々にも会う機会があった。こういった問題に関する正式な政府のデータは存在しないが、2人が行った調査によると、毎年100,000人以上もの人々が姿を消しているらしい。

 

こういった人々のどれもが物理的に姿を消すというだけでなく、「蒸発」というのは本来行政的に存在を消すという意味でもある。米国で行われている「証人保護プログラム」と同様、「蒸発」も名前や住所、また業務提携などを変えてしまうようなことを言う。それらは本質的に、彼らの経歴を汚点ひとつない状態に返すことができるのだ。

 

日本ではこういった逃亡が驚くほど容易になっていると、パブリック・ラジオ・インターナショナルは話す。

 

日本の個人情報保護法は個人の居場所を守るということで、市民に大きな自由を与えている。ただそれが犯罪者であった場合のみ、警察が個人情報を暴くことを許可されており、親族は経済的な記録は確認できないようになっている。

 

モーガー氏は12月、ニューヨークポストに、日本の顔に泥を塗ってはいけないというような考えが、「姿を消す」という行為に繋がっているのではないかと話した。

 

「タブーですよね」とモーガー氏は語る。「あまり話してはいけない話題のひとつです。しかし、日本社会にはまた別の社会がいくつもあって、仕方なく姿を消すという選択肢を選ぶ人もいるのです。人々が蒸発するという道を選ぶのは、そうすれば生き延びられると知っているからです」

 

「蒸発」という行為は1960年代後半、1967年に公開された、仕事や婚約者を置いて消えてしまうという物語の映画「人間蒸発」により大きく知られることとなった。1970年代には、若く、田舎で育った労働者たちが大都会での辛い仕事から逃げるために蒸発するケースが目立ち始めたと、エール大学で政治学を学ぶヤマギシ ヒカル氏は話す。

 

モーガー氏とラマエル氏が出会った男性は、1990年代、遠くの町や都市に蒸発する人々の手助けをするのが仕事としていたという。彼らのような仕事をする人のことを「夜逃げ屋」と呼ぶ。

 

「夜に紛れ、蒸発者たちを新しい場所へと運ぶのが彼らの仕事です。パブリック・ラジオ・インターナショナルによれば、1990年代は夜逃げが流行した時代であったという。経済が崩壊し、多くの人々が逃げ道を探していたのだ。

 

「可笑しな話ですが、当時はそれが仕事として成り立っていたのです」とモーガー氏はパブリック・ラジオ・インターナショナルに話した。

 

書籍では、モーガー氏とラマエル氏は置いていかれた者たちにも焦点を当てている。多くの場合、蒸発をした者の家族は、そこまでの恥を感じる必要はなかったと語る。

 

「帰って来なくてもいいので、ただ彼らから連絡を貰いたいのです。お金が必要であれば、送ります」と蒸発者の親はモーガー氏とラマエル氏に話した。

 

日本の名誉を守らなければならないという圧力は、他の形でも明らかになってくる。

 

例えば、日本には働き過ぎによる自殺のことを表現する単語「過労死」という言葉が存在する。昨年10月、10,000人に対して行われた調査で、うち20%がひと月に少なくとも80時間の残業を強いられていることが明らかになった。回答者のうち半数は有給取得は諦めていると語った。

 

最近では、日本政府は企業に対し、金曜日には従業員に短時間労働をさせるよう促すなどをして過労死の減少についての働きかけを徐々にするようになった。しかしながら専門家によると、こういった仕事に関する文化は根強く、多くの人々がやる気よりも脱落することのマイナス面を気にしているのだという。

 

つまり、彼らは蒸発の道を選んだら、ずっとその道を歩き続けるのだ。



■引用元



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海外の反応


・日本の仕事環境は確かに厳しくて辛い…。労働者たちが尊敬される環境とはお世辞にも言えないかもしれないね。

 

 

 

 

 

・家族の為に必要以上の仕事をこなさなきゃいけない人たちを沢山見てきたよ。驚くほどの時間を仕事に費やして…。

 

 

 

 

 

・蒸発が駄目だとは言えないよね。たまに日本社会が息苦しく感じることがあるよ

 

 

 

 

・蒸発は過酷な労働を強いられる日本社会の象徴なんじゃないのかな

 

 

 

 

 

・大事な人を置いて消える道を選ぶぐらいなんだから、相当辛いんだろうなあ…。

 

 

 

 

 

・こういう風にして文化が間違った方向に行っちゃうんだよね…。

 

 

 

 

 

・両親が働きすぎて家族と過ごす時間も必然的に少なくなってくるから、子どもも自分と一緒にいる時間を作ってくれない親を尊敬できないような文化になっちゃう。

 

 

 

 

 

・これは多分、日本では大きな問題として取り上げられているけど、世界中どこででも言えることなんじゃないかなあ。

 

 

 

 

 

・うーん、日本人はやっぱりギリギリまで逃げるっていう道を与えられない環境にあるせいで、最終的な逃げ道が「逃げる」ってことになっちゃうのが悲しいよね。

 

 

 

 

 

・誰でも一度は消えたいなんてこと思ったことあるだろうけど、そうしたい人にはそうさせてみたらいいよ。戻って来たいと思ったら、また新たな自分を見付けて戻ってくるんだからさ!

 

 

 

 

 

・多分ライフスタイルだけじゃなく、色んなことを考えて出した結論が「蒸発」なんだろうな。

 

 

 

 

 

・こんなのってホームレスの人たちにしか起きないことだと思ってた…。

 

 

 

 

 

・きっと大事な人を置き去りにして新しい道をひとりで歩くっていうのは孤独で、だけど複雑な気持ちなんだろうな。

 

 

 

 

 

・こんなに悲しいことってないよね。仕方なく、なんだもんね。

 

 

 

 

 

・こんなに賢くて真面目な人たちがそんな道を選ばなくいけなくなるような状況があるなんて、いまいち信じられない思いだよ。

 

 

 

 

 

・僕は日本人だけど、家族に会いになんだか日本に帰りたくなったよ。

 


ひとこと


自殺と蒸発どちらが多いのでしょう


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