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概要



ペルソナ5 Kotakuレビュー

 



昔の高校の頃を思い出してほしい。通り抜けると毎日が始まるドアを。友達とのくだらない会話やランチタイムのカフェテリアの匂いを思い出せるだろうか。じゃあ、それを全部ゴミ箱に捨てて、代わりに有りえないくらいクールで、有りえないくらいスタイリッシュで有りえないくらい良いものに置き換えてみてほしい。それがペルソナ5だから。

 

このアトラスの新しいソーシャル・シミュレーション・ロールプレイングゲームは、終えるのに、100時間もかかったが、そのほとんどを楽しむことができた。ペルソナ5はゲームの堕落の分厚い一切れのようなもので、スタイルがあり、とても魅力的で、私は毎晩喜んで溺れていた。このゲームのメニューは最初から最後まで、他の有名なゲームよりも飾り立てられている。ロード画面ですら派手すぎるくらいだ。

 

※ このレビューは2017/03/29時点のものです。

 

何週間か過ぎ、私の自由時間は、頬を赤らめるアニメの女の子達や、物悲しく響くエレキギターや、色っぽい悪魔や、騒々しい泥棒映画によって曖昧なものになり始めた。私がペルソナ5を消費しているのか、それともペルソナ5が私を消費しているのか?もしゲームにこんな風にがっちりと心を奪われてるとしたら、これは本当に問題だろうか?

 

このものすごく長いゲームをものすごく短く言うなら、「良い」ゲームだと思う。もしあなたがこれ以上の事を知りたくないなら、公平を期すために言っておくが、この先このレビューにはこのゲーム開始後数時間のネタバレが含まれているので注意して欲しい。

 

さまざまなキャラクター達や、ストーリー構成や、解禁されていくパワーや能力など、こういったことについて、少し取り上げる。もちろん最初の行動より後の主要なストーリーについては当然言及しない。私は、ペルソナ5は総体的に安定していて意外性がないと思うこともあったが、かといって、時々驚かされるような楽しさがないという意味ではない。

 

ペルソナ5は、日本の有名なRPGと同様のロングランのシリーズ作品であり、これは最新作だ。このゲームでは、半分の時間を日本の学生としての日常生活をこなし、残り半分で、異次元のダンジョンを探索し、モンスターマニュアルに載りそうな奇妙な野獣とターンベースの戦闘を繰り広げる。

 

ペルソナ5は直近の過去作、2006年のペルソナ3、2008年のペルソナ4の方法を思い切って踏襲している。特に制作者達はペルソナ4がカルチャー現象へ向かった道のりを意識して、レプリカを作ろうと試みたように思える。スピンオフアニメやタイアップのダンスゲームや格闘ゲーム、キャラクター商品、ネコのぬいぐるみ、クロスオーバーイベントなどを、そう遠くない未来に期待しよう。

 

もう1回、あなたは、管理下に置かれたもの柔らかな日本人学生で、一時的に1年間住むため、新しい街に到着したところだ。もう1回、彼に名前をつけて、もう1回、かろうじて彼の声を聞く。もう1回、あなたにしか止められない闇の超自然的悪事を暴いていく。

 

そしてもう1回、風変わりなミスフィッツ(英国ドラマ「俺たちエスパー!」に登場するグループ)みたいなグループと友達になり、チームを組み、悪と戦うため超自然的パワーを合わせる。今までの決まったやり方に対し、今回はちょっとした注目すべき意外な展開があるが、もしペルソナ4をやったことがあるなら、この新作の大部分で親しみやすさを感じるだろう。

 

ペルソナのゲームはすべて、理屈では、同じフィクションの世界を提供しているが、前作のように、ペルソナ5だけのルールがあり、他に比を見ないストーリーになっている。ペルソナの世界では、平行次元において堕落した悪魔のような「シャドウ」が見えないところに潜んでいる。主人公達はペルソナを召喚して戦う。

 

ペルソナとは、ポップカルチャーやユング心理学、日本古来の伝説など、非常に広い範囲から由来している怪奇な化身だ。あるキャラクターは輝くアニメの怪傑ゾロを召喚したり、またもう一人は神道の神タケミナカタ(古事記に伝わる日本神話の神)を呼んだりする。それぞれのペルソナは私達すべてが被っている、比喩的な仮面を表している。

 

それは、世間一般に対して見せている自分自身の演出である。激怒した時に、その建前の象徴主義は剥がれ落ちる。ペルソナは光と共に、あなたに怪物を吹き飛ばすように導く。ここは重要なところだ。

 

ペルソナ5のもうひとつ重要なところは効率的なスケジュール管理をするようになることだ。(こう聞くよりも実際はもっと楽しい)。日中は授業に出席し、放課後は行動を選択をする。花屋でバイトをするか、異次元へ赴きバトルをするか。それともみすぼらしい街角で出会った可愛い占い師の女の子とデートするか。どの行動が最高の利益を生み出すのか、どれが時間の無駄だと感じるのか。

 

与えられた一日の内、たいがいは行動できる2つの時間帯がある。放課後と夜だ。どれを選んだとしても、それ以外の選択は他の日にならないとできない。放課後にバッティングセンターへ行くと決めたら、あなたと友達になった色っぽい医者のところを訪ねる時間はなくなる。夜に読書をしたり、怪盗の道具を作ったりしたら、犯罪事件の現地リポーターからインタビューされるチャンスを逃すことになる。そしてもしダンジョン探索や悪魔との戦闘で一日を過ごしたら、夜には疲れてしまい、何もせず眠りについてしまうだろう。

 

日々を過ごしていく中で、ゲームのカレンダーは進んでいき、情け容赦なく終わりに近づいていく。与えられているのは200日間で、この期間中に達成しなくてはいけない。

 

ペルソナ5はある種、拘束された自由によって定義されている。厳格に定義された構造の中でおびただしい数の選択があり、時間はつねに減っていく。その采配により、ゲームが自由になったりストレスフルなものに感じたりする。それは時に別人のように人生を送ることを体験させてくれるが、他の誰かのスケジュールを管理しなくてはならないというストレスもついてくる。この世界の運命が危うくなっても、バイトは無視してはいけないのだ。

 

ペルソナ5は今まで私がプレイしてきたゲームの中で最もスタイリッシュだ。あたかもその活気の過剰さを抑えきれないように、テレビ画面の隅までも落ち着きなく振動している。このゲームは走っているのではない、飛び跳ねている。目が回るような、風変わりな、凝縮したオーディオ・ヴィジュアルの美学によって。

 

ゲームをロードするときはいつも、映画のような超スタイリッシュなアニメのオープニングの歓迎を受ける。ポップ・ボーカリストが世界を変えるという内容のキャッチーな曲を歌い、メインキャラクター達が黒と深紅の都会の風景の中で飛び跳ね踊る。

 

オープニングのクレジット・リストに載っている名前はたった3つだけだ。ディレクター:橋野桂、アーティスト/キャラクターデザイナー:副島成記、そしてサウンドコンポーザー:目黒将司。このメンバーは、ペルソナの前2作や、ペルソナ4完成後に製作された2011年のスタイリッシュ・アダルト・ホラー「キャサリン」を率いてきたのと同じクリエイター三人組だ。

 

つねに移り変わるゲーム開発の世界において、製作チームが10年以上も一緒にいるのは珍しいことであり、ペルソナ5の尋常ではない落ち着ついた自信は、製作チームの中心メンバーが何年も共に活動してきた結果であることは確かだろう。

 

我々Kotakuサイトでは過去に副島の特別なアートを紹介したことがある。彼はじっと立ったままの彼のキャラクター達に、もう1回、エレクトリックなバランスを吹き込んだのだ。ペルソナ5の東京的部分は生活やディティールにたくさん注がれていて、私が地下鉄で迷ってうろうろしてることを喜んでいるなんてことは、かつてないことだ。オプションメニューですらエネルギーでパチパチと音を立てている。

 

他のゲームがオープニング・クレジットでこの三番目のサウンドコンポーザーをリストに載せるということは、私には考えられない。だが目黒将司の仕事はペルソナ5における本当に不可欠な部分であるため、彼が選ばれて配置されていることは納得できる。

 

彼の音楽は全力の濃厚なポップやラウンジやファンクのミクスチャーによる生命の血潮であり、疲れを知らぬエネルギーを持って、このゲームの大動脈に流れ込んでいる。この音楽がストップするという稀な瞬間は、あたかも都市の大きさの心臓が鼓動を止めてしまったかのようだ。

 

時間が進んでいくにつれ、目黒氏の音楽は聞きなれたものになっていくが、その後、それぞれ個別の曲が儀式的なクオリティを持ち始める。計画を立てる時のグルーヴィンな音楽、それからイベントのテーマの驚くような変化、そのあとの感情的カタルシスを感じるギターソロ。

 

曲は何度も何度もかかり続ける。目を閉じることができる時、会話がなくなる時、そして、それでも、なんだかすごくいいアイデアがある時まで。ゲームを開始して数時間後、私は自分の頭の中で、顔に白い漆喰を塗り、滑稽に歯を見せてにやっと笑いながらビーバップをまだ踊っていた。なんて楽しいんだろう。

 

さて、そのスタイルのすばらしいセンスについてはちょっと置いておいて、ペルソナ5のストーリーは最高の強みである。ゆっくり展開するところもなければ、苦しい羽目にあうこともない。このストーリーはものすごく速く進路を見つける。すらりとした黒のトレンチコートと舞踏会の仮面を身につけたあなたのキャラクターがカジノ強盗の走行地点に立つと幕が上がる。黒服が登場し、警官が迫ってくる。

 

あなたは迷いながら何とか出口へ向かって進んでいく。暗い廊下を逃げて、飛び跳ね、ピルエットしながら敵を撃退する。あなたの無線通信機から聞こえる、まだ正体のわからないコードネームで呼ばれているチームメイト達の声があなたを励ましてくれる。

 

そしてあなたがドラマチックな脱走を果たそうとしたところで、悲惨な出来事が起きる。警官隊があなたの行方を遮るのだ。あなたのキャラクターは地面に倒され、手錠を掛けられる。警官隊があなたをロープで縛り上げているなか、一人の警官がうれしそうに、お前は仲間に売られたんだよと伝えてくる。

 

あなたは地下の取調室に押し込められ、薬を打たれ、ひどいやり方で叩きのめされる。これは不快なシーンだが、これに続くこのゲームの雰囲気もこういう感じだ。(もし、あなたが暴力や極端な精神的苦痛を受けさせられている若者達を見ていられないとしたら、あなたはこのゲームをやらない方がいいかもしれない。)

 

目つきの鋭い検察官があなたに会うために人を押しのけてやってくる。そして間もなく、二人は机を挟んで向き合う。だれが怪盗団なのかを、彼女は話すよう追及してくる。頭がくらくらして血を流してる主人公は怒りを秘めながら彼女を見つめる。

 

やっぱりあなたが怪盗団のリーダーだったのね、と彼女が言う。目的はなんだったのか、どうして最後にここにくることになったのか、何をしようとしたのか。

 

もし、あなたが多くの犯罪映画を観たことがあるなら、次に何が起こるかだいたいわかるだろう。時計の針の音がフェードアウトしていき、カレンダーが過去に戻っていくのが見えてくる。突然、時は約一年前になり、主人公は東京の渋谷の近くの裏町にある一時的な新しい住まいに到着したばかり。彼は怪盗団なんて聞いたこともなく、犯罪の指導者としての生活もまだ始まっていない。

 

このようにペルソナ5は骨組みとなる物語の構成を確立している。時折、このゲームは止まったり、フラッシュ・フォワードして、あなたと会話する人がたくさんの情報を無理矢理伝えてくるだろう。古いベタな物語の進め方だが、これは物語へ向けて必要な分のストーリー構成を追加しているだけであり、さもなくば、さまよってしまうかもしれない。その情報が与えられることでこのゲームは、「バフィー~恋する十字架~(アメリカのテレビドラマ)」の全7シーズンと同じくらい長い期間続いているのだ。どちらも手に入れられるすべての構成が必要だ。

 

主人公は、たくさんの人生が交差する舞台である東京に到着する。彼は保護観察期間中だ。彼は、謎の、政治的な力がある男性に襲われそうになっている女性を助けようと止めに入ったことで、処罰されることになってしまった。その女性は主張を翻し、主人公の罪を訴えた。

 

警官達はなぜか見て見ぬふりをした。不名誉を負わされた主人公は、家族の友人である、惣治郎という不機嫌な年配男性ところで1年間姿を隠して生活するよう送り出された。惣治郎は自分の喫茶店の上にある屋根裏部屋に主人公を住まわせ、変なことをするなよと警告し、あとはお前の好きにしろと言ったのだった。

 

予想通り、学校へ通うまさに初日から、東京が腐敗している状況であることに主人公は改めて気づく。あなたはスマホに不思議なアプリがあるのを見つけ、使ってみると、学校のトラブルメーカーの竜司と偶然出会い、そしてそこは異空間になっていた。学校は魔法の城に変貌し、たくさんの拷問部屋があり、多くの装甲兵がうろうろしてるのだった。

 

このすべては、この城の「王」である、学校の教育者の一人、鴨志田によって動かされていた。彼は自分の立場を濫用し、生徒達をいいように使っていた。あなたと竜司はなんとか奮闘して進み、この城を抜け、現実の世界へ戻るのだが、それをそのままほうっておくことはできない。鴨志田の歪んだメタバースの城は彼の現実世界での濫用が投影されたものなのだ。彼は何年も生徒たちを残酷に利用していた。誰かがなんとかしないといけない。

 

鴨志田に会わねば。最悪の敵に。

 

ペルソナ5のイントロダクションはあと5~6時間残っている。その中であなたはあと二人のチームメイトと友達になり、鴨志田の城への更なる探検をし、何が起こっているのかをもっと明らかにする。親切な話せる猫、モルガナ(そのまま先に進むが)の説明によると、人間の熱望が歪みきってしまうと、その人の周りでメタバースの中に「パレス」が生み出される。このパレスはその人が自分自身とその人の周りの世界をどう見ているかの現れなのだ。今回の場合は、鴨志田は、学校は城であり、自分を王だと思っている。すべて生徒が拷問の対象であり、おもちゃであり、彼の思い通りにできるのだ。

 

このことは現実では誰にも起きていない、いいだろうか。現実の鴨志田は口汚いひどい奴だが、彼のパレスのことは何も知らないのだ。この男が城をコントロールしていることは、単に、この男のシャドウが、そして敵や犠牲者も含め、すべてが彼の潜在意識の投影なのだ。この全体のコンセプトは、クリストファー・ノーラン監督による心理学的怪盗ミステリー「インセプション」にたくさん通じるところがある。ただ、哲学的な難しい話を減らして、ラテックスのキャットスーツを増やしてはいるが。

 

パレスを破壊して、その人物による支配を止めるために、まず最初にあなたは屋敷の中心部までの道を確保しなくてはならない。そこで「オタカラ」を見つけるのだ。オタカラは象徴であり、パレスの主が最初に歪めてしまった切望が何であれ、大抵はそれが具現化された物体である。あなたには鴨志田のオタカラを盗むために2週間あるが、それを過ぎるとあなたと竜司は鴨志田に追い出されてしまう。(どのパレスもこのように期限が設定されている。)

 

うまくオタカラを盗むことは主の心を盗むことと同じだ。パレスの主はすぐにどんなに悪いことをしていたかに気がつき、自白し、さもなければ、彼らが周囲に及ぼしていた悪事に対して、正義を求めるようになる。正義の味方は、悪者達にどんなに悪いことをしてきたかを気づかせることで、勝利となる。

 

学校で二週間を過ごす間に、あなたは竜司とモルガナ、そして三人目のクラスメイトとチームを組み、怪盗団と呼ばれる自警団を結成する。あなた達は邪悪で強力なねじれたオタカラを盗み、彼らの心を変えて、力によって世界を再建することに尽力する。さらにはファンサイト(怪盗お助けチャンネル、略称:怪チャン)も開設されている。最初はだれも怪盗団の存在を信じていなかったのだが。この流行りのメディアの投稿の紹介のおかげで、エスカレートしそうな事を事前に知ることができる。問題はどうやるかだけだ。最初から、あなた達は、不思議な力を持ち、正しい事を行おうとしている学生達なのだ。

 

ちゃんと進むには、たくさんのルールと知識が必要だが、ペルソナ5はその構成と実行について驚くべき良い仕事をしている。一年を通して、怪盗団は、さらにエスカレートしていく悪党連中を相手にするが、それぞれの人物達は、フラッシュ・フォワードする尋問シーンの中で紹介されていく。これにより物語の構成はすべてが整理されてより簡単になる。

 

ただ最後に向かうところだけは、物語は渦を巻き始める。その範囲は拡大し、最初から構築されていたしっかりと定められた境界線を越え、最後には、たぶん避けようもなく、そのひどさに屈服してしまう。最初の85時間、とても上手に物語を提供してきた構成無しでは、それは焦点と勢いを失う。このゲームが最後の目的に向かいよろよろと歩みを進めるのを見たしまった後、それでも、私は何が起きたかを最初から最後まで詳しく物語ることが簡単にできる。ヒーロー達や悪党らのモチベーションを語れるし、彼ら一人ひとりの物語を正確に伝えることができる。出来事の背景にあるすべてのストーリーをはっきりと説明することができる。時にその道のりは捻じ曲げられているが、ペルソナ列車は線路を外れないよう驚くべきいい仕事しているのだ。

 

ペルソナ5の個々の主なアクティビティは他と連結し、全体的に筋の通った構造へとつながっていく。ダンジョンを探検し、さらなる強力なモンスターと戦い、レベルアップする。仲間と絆を深め、「コープ」が1から10でランク付けされる。コープによりそれぞれのキャラクターの戦闘時の勇敢さがアップするという恩恵がある。本を読み、映画を見て、主人公の人間パラメーター(例えば魅力、度胸など)を向上させることで現実世界での新しいイベントが解禁される。さらにあなたがペルソナたち獲得し発展させ、合体させて、戦闘に向けてより強化した新しいものにする。

 

ペルソナシリーズの素晴らしいところは、これら個人それぞれのシステムがどんなにしっかりと一体化し続けているかというところだ。あなたはコープを強化したいと願うだろう。なぜなら、どれくらい友情が強力かによって、戦闘であなたを助けてくれるからだ。これはきちんとしたメカニカルな仕組みになっている。つまり、あなたと仲間の関係が進展するに従って、どれくらいより効果的に一緒に活動できるかが決まる。

 

あなたの一番強い同盟仲間は危険な状況を抜け出し、バトルの最中にお互いを一時的に退避させ、さらには中に飛び入り、あなたへのさらなる致命的な一撃を引き受けることができるようになる。キャラクターのコープが上がるにつれてあなたは仲間の事をより知るようになる。彼らはどういう人間で、何が彼らを動かしているか。ゲームの終わりごろには、私は今まで知る限り最高のキャラクターたちと共にチームを作り上げ、だれにも止められない戦闘集団を形成していた。

 

ペルソナ5における戦闘を一番簡単に例えるなら「じゃんけん」のようなものだ。もっと正確に言うと、グー(岩)、チョキ(ハサミ)、パー(紙)、核熱、念動、呪殺、銃、祝福という感じだ。それぞれの魔力や攻撃はある種のダメージを与える、火炎や氷結、もしくは「念動」や「核熱」といったより秘儀なもの。敵もまたペルソナを使用し、各ペルソナは独自の耐性や弱点を持っている。ある悪魔は火炎ダメージを攻撃者へ跳ね返すが氷結に弱かったり、またある悪魔はすべての魔法ダメージを跳ね返すが、物理攻撃に弱かったりする。

 

もし、あなたが敵の弱点を攻撃することができれば、敵をダウン状態にすることができ、ボーナスのターンをゲットすることができる。すべての敵をダウンさせることができれば、あなた達4名のチームは大きなダメージを与えることができる総攻撃を発動することが可能になる。もしうまくやっていけば、多くの敵との遭遇を、敵が反撃するチャンスを与えないうちに終わらせることができるようになる。

 

戦闘システムはシンプルに始まるが、複雑で十分なアクションやカウンター・アクションのコレクションが展開される。特に見慣れぬ敵に遭遇した時は、生存本能を駆使する必要があるだろう。その時、バトルフィールドには全体的ビューも、次のアクションを決める経験もない。結果として、ペルソナ5の戦闘は断片的な反応の連続になる。それが、戦闘の形勢が予期せずドラマティックに転じる可能性もある、生き生きとした面白い対戦を生み出しているのだ。

 

新しい敵との戦いはあなたが敵の耐性や弱点を調べようとする調査の段階から始まる。それは特に、有効な手段を当てる第6感を開発し始めたときには、楽しくも緊張するプロセスである。あるときには、白い肌で青い髪の敵が氷結の呪文を使えることに気付くのと同じくらい簡単だ。たぶんこの場合は火炎を試すのがいいだろう。またあるときには赤縞の肌でドクロのタトゥーを見つけ、祝福の魔力で攻撃をすることを決めるだろう。

 

いったんあなたが立ち向かっているのが何か分かってしまえば、戦闘はより予測的で戦略的になる。チームの仲間はそれぞれ、一つの種類のダメージに特化しており、貴重なMPを無駄にせず、攻撃力を最大限にしようとするため、チームの中で攻撃を分配したいと思うだろう。もし敵の弱点を攻撃し、1MOREを杏にパスしたら、彼女は私を回復してくれ、そしてモルガナが風の魔法でもう一人の敵を倒すことができる。

 

強力なボスや中ボスとの戦闘はもっと複雑な戦略を立てる必要がある。なぜなら、大量のHPを持つ1~2ダースほどの強力な敵との戦いで生き残らなければならないからだ。戦いが優勢になるように、ポテンシャルの向上と弱体化と、苦しい状況のステータスと弱点の要素とコープランクによるボーナスなどを考慮しなくてはならない。

 

私はノーマルの難易度でゲームを通してやってみたが、ほとんどのパートは圧倒されるようなことはないが、手ごたえのあるものだった。一番難しかったところは第2のパレスで、最後のボスをなんとか倒すまでに、私のチームは3、4回も倒された。このゲームの終わりには、逆に言えば、私のチームは圧倒するようになった。最後回のボスたちは最初は手ごたえがあった。全部倒すまでどれくらい時間がかかるかという理由で。

 

あなたは戦闘で倒れた仲間を復活することができるが、もしあなたである主人公が倒れたら、ゲームオーバーになる。このルールは、このシリーズの前作での名残りであり、ひどすぎる仕打ちで、逆戻りしていると感じると思う。一方で、どうやってでも主人公が生き延びることができるようにあらゆる戦略を立てなくてはならない。

 

また一方で、たまに簡単にゲームオーバーになってしまう。ゲーム後半では、敵が、どのキャラクターでも簡単に殺してしまうイライラする魔法を掛けるようになる。このせいで、最後のセーブポイントまで戻ってしまい1時間以上無駄にするというストレスのたまる損失を時々被る。

 

しかし、ほとんどのパートで、このペルソナは楽しげに、ペルソナ4から引き継がれたたくさんのトゲや鋭い角をやすりをかけて丸くし、同様に、しばしば、残酷なペルソナ3を柔らかくしている。セーブポイントはたいてい適正なところで現れ、そしてもしボスとの戦いで敗れたら、その戦いのまさに始まるところから再びスタートする。もし敵が弱すぎたら、オート戦闘ボタンを押せばいい。もしあなたがレベルの低いモンスターを待ち伏せしたら、たいてい戦闘になる前に簡単に倒すことができ、かなりの時間の節約になるだろう。

 

ペルソナ5には、ストーリーを重視するプレーヤーのために、さらに二つの下の難易度が用意されている。普通の難易度「easy」は戦闘の機会を実際に減らし、「safe」は負けることが無くなる。もし望むなら、この難易度はいつでも変更可能だ。

 

私は全体的にペルソナ5の戦闘が好きだが、キャラクターとストーリーもこのゲームの中のものすごく心を惹かれる部分であることが分かった。戦闘のためにさらに4時間も奔走すること無しに、次に何が起きるのかを知りたい人々のために、開発者がオプションを作ってくれたことに感謝したい。

 

ペルソナ4で戦い通り抜けてきたダンジョンは、たいていあなた自身の友達とチームメンバーの深層心理の表出がベースになっている。ペルソナ5はそのフォーカスを切り替えた。メタバースに出現するほとんどのパレスは明白に悪いもので、一連の強力な犯罪と正義の味方がいる状況で構成されている。慣習的な形式におけるすばらしいひねりである。あなたは悪者の曲げられた犯罪の心理的出現を暴くのだ。その最後の対決への道の途中で彼らのシャドウそのものが定期的にあなたをあざけるために現れる。

 

制覇するのに何時間もかかるパレスそのものは楽しいものだ。アイコン的な怪盗がいる場所(中世の宮殿、カジノ、銀行など)を色々と巡ることになる。そこではゲームクリエイターが夢中になって作ったであろう新しくびっくりするようなパズルや挑戦やギミックにあふれている。

 

あるパレスでは連続する鍵のコードを解読しなくてはならなかったり、またあるパレスでは、まっすぐな幾何学模様が連続するパズルに挑戦しなくてはならない。それぞれの場所は明白な場所のわかる見取図がある。しばしば同じ道を通って帰り、カードキーを探したり、現実世界の物を巧みに操って、バリアを迂回するためにいくつかダンジョンを残すこともあるだろう。

 

それぞれの新しいパレスを通る道をつくろうとする時、あなたは姿を隠し、がんばってカバーしようとするだろう。だが、これはステルスゲームではないので間違えないでほしい。もしあなたがカバーのままでいたら、まだ現れぬ敵を待ち伏せすることができ、これにより、あなたのチームは戦闘の最初のターンを取ることができる。ほとんどの場合、あなたが勝たなければならない。

 

あなたが、カフェインを大量摂取したハチドリのように左右に飛びまわる扱いにくいコントロールやカメラに慣れたら、うまくいくだろう。だが、ペルソナ5は滑らかで簡潔なステルスゲームとは程遠いものだ。敵のAIはあまり賢くなく、簡単に利用でき、ひどいカメラと神経過敏なコントローラーのせいでストレスがたまってることに気づかされたことが何度もあったが、私はそうしていて楽しかった。

 

パレスは、ねじれた、悪魔の住処もしくは闇の魂のレベルという二重の背景のある地理に、結局はヒントを出し始める。そこでの近道はあなたが次にダンジョンに戻った時にさっと最初の部分をスキップしていける。様々なポイントで、あなたはセーフルームを見つけるだろう。そこでは一味と一緒になり、ゲームをセーブし、しばしの休息をとることができる。もし、あなたが今日はここまでと決めたら、次に戻ってきたときには、最後に入ったセーフルームに戻ることができ、もし、戦闘で死んだら、やはり最後に入ったセーフルームに戻されるだろう。

 

パレスとパレスの間で、あなたはメメントスの深さを調べることができる。そこは永遠に続いてるように思える、東京の下に広がり、相互接続している悪魔の地下鉄のトンネルだ。あなたは次々に現れるトンネルを走り回り、次の下りのエスカレーターを見つけると、突然ドアに阻まれる。あなたがこのストーリーの新しいチャプターを達成しないと、次に進めないのだ。

 

私がペルソナ5でのダンジョン探索を好きでいるのと同じように、私はメメントスの本当のファンではない。時間の限られた構造的ストーリーのパレスとリラックスした現実の社交ゲームの中間の場所として存在するメメントス。だけど、私はあまりうまくスケジュールに組み込むことはできなかった。生き生きとしたストーリーのパレスと比較したとき、段階的に生成される階層は退屈になる。

 

そして、メメントスを訪れることは、午後と夜の社交時間を犠牲にすることだ。私は先に進むための時間をちょっとおいておく、ということがほとんどなかった。その結果、ものすごくレベルが上がるまで、メメントスへの訪問を結局待つことになった。そして、12かそれ以上の階をぶっ飛ばした。時間切れになるか、退屈でやめてしまう前に。

 

メメントスの退屈さは、パレスがどんなに生き生きとして面白いストーリーかということと比較したときに、目立っているだけである。パレスはゲームとしてもうまくいっている。だんだんと巻き込まれていくギミックとトラップ。それにより、オタカラへの巧妙で興味深いルートへ導かれる。最後の二つのダンジョンはちょっとがっかりした。ストーリーがやり過ぎだったし、焦点がぼやけていた。だが、メメントスのように、あまり印象的でないものは、素晴らしく最高な時のペルソナ5と比較したとき、そう思えるだけなのだ。

 

ペルソナ5のストーリーとキャラクターが好きなのと同じように、私は確立したありきたりな表現に盲目的に固執しなかったところも好きだった。日本RPGのありきたりな表現、怪盗映画のありきたりな表現、それに多くのペルソナのありきたりな表現。新しいキャラクター達は、好かれているかもしれないけど、以前のペルソナゲームから持ち上げられたおなじみの原型であることはあまりにも明らかである。より大きな成功を収める学級委員長、気難し屋で親の代わりをする者、本当の警官、工場長に閉じこめられた娘、セクシーだが未熟なティーンモデル、記憶喪失の動物の相棒、そして、エースの少年探偵もいる。そして、おしゃべりな親友で相棒を、今回は、落ちぶれた陸上競技のスター、竜司が演じる。

 

竜司は問題児で、女性怪盗団達に派手に色目を使い、やり過ぎの時があり、怒りっぽくて、チームのことをばらしてしまい、私を味方につけるのに失敗する。私の怪盗団は彼を5月に出場停止にして、ベンチに下げなくてはならなくなり、実際そうした。

 

幸運なことに、竜司の鈍感さは、広場恐怖症のハッカーの双葉などの、素晴らしいメンバーにうまく反撃されている。双葉は彼らが彼女を社会生活にもう一度慣れるための手助けをすることと引き換えに怪盗団に入った。エキセントリックで、魅力的で、忘れっぽいアーティストの陽介と同じように。思いがけなく、話す猫モルガナもうまく定期的にショーを盗んでいる。

 

声優のカサンドラ・リー・モリスが上手に演じている。モルガナは主人公の行くところへどこへでもついていく。この小さな猫はたいてい主人公のバッグから顔を出して、小さな声で鳴いて、その存在をアピールしている。主人公はめったに話さないので、モルガナはのろのろとした会話のほとんど取り上げ、ジミニー・クリケット(ディズニー版ピノキオに登場するコオロギ)のように演じるのだ。

 

キャストは怪盗団に参加した若者たちを超えて拡大していき、あなたは東京に住む他の人々と全種類のコープのレベルを追及していくことができる。ある人々は、公正で平凡だ。例えばまるで新しいピストルの動きを見せる天才ゲーマーや、ニセの占い師なのにあなたの本当の運命を見つけ出す者など。2,3名のキャラクター達はこのゲームの寛大な男子学生のファンタジーの中で、ぎこちない役割をする。

 

例えばセクシーな学校の女教師が普通ではない副業をしていたり、ばかばかしいほど魅力的な女性医師が、あなたに臨床実験をお願いしてきたり、若い将棋の天才があなたの決定的な戦闘能力を認めたりする。これらはすべては最後まで要チェックだ。

 

ペルソナ5の最も野心的な社会シミュレーションは東京を超えてインターネットそのものへ拡大していく。このゲームは首尾一貫して全体的に、このゲームの中の社会のムードによる、このゲーム自身のことを考慮しており、それをどう描写するかが時に非常に巧妙である。それぞれのロード画面では、誰か分からない一般市民の疑問や考えが映し出される。それは、最近の政治やポップカルチャーの論説や、怪盗団の正体に関する考えや、このストーリーの中で起きたことに対するリアクションなどだ。

 

画面の下の隅には、怪盗団のファンサイトの最新の投票により、一般大衆があなた方をどう感じているか、感覚を掴むことができる。無記名のコメントの文字がのろのろとコンスタントに流れ、その部分を強調している。

最初に聞こえてくるおしゃべりと、「笑、これ削除して」というコメント達は、非常にわかりやすいと思った。どうしてみんなは怪盗団のことしかコメントしないのか。彼らの中に生命が無かったのか。しかし、ゲームをプレイするのが長くなるにつれ、これもだんだん好きになっていった。

 

ペルソナ5は、内面の強さを見出したり、災難に立ち向かうというような、よくあるアニメのテーマを探求するのと同様に、現代社会全体としての気まぐれな出来心に対する特別な狙いを持っている。あなたの敵は間もなく先生やチンピラから工場の大物や政治的な力を持つ指導者へ移っていく。怪盗団は時に、世界規模のイデオロギー戦争を遂行し、世界はそれを見守る。

 

大衆の反応はヒーローの成功と失敗に重要な役割を担っている。重要な主題の役割、この中でこのゲームは全体として人間性について語ろうと試みている。ものすごくたくさんのゲームが一度は挑んでみるものだが、一方でペルソナ5は完全な着地にこだわっていないようだ。それは勇敢な試みになっている。

 

ほとんど基本的に、ペルソナ5は完璧なティーンエイジ・ライフのファンタジーを提供している。インターネットと、簡単にセーブをリロードできるという、ちょっとした手助けによって、あなたはこの年を最高に可能な方法で過ごせるかもしれない。グーグルで、すべての抜き打ちテストのすべての答えを調べるか、かわいいあの子にベストなプレゼントをあげるまで、セーブをリロードするか。 戦闘を効率的に活用するか、自由時間を活用するか。秋までにステータスをMAXにすることは、冬までにあなたが恋愛生活を送れるようにすることなのだ。

 

結局とても純粋なファンタジーであるので、あなたのキャラクターは見るからにとても素晴らしく、彼がしなくてはならないことは、登場することだけだ。友達は戦闘に付いてきてくれて、指示を求めて彼を見つめ、そして時にあっという間に恋に落ちる、この間、彼はほとんど思慮深げにただ立っているだけだ。高校生活がこんな風に簡単だったらいいのに!

 

ペルソナ5をロードしている間、あなたは画面の隅でキャラクターの顔を見ることができる。その画面には3つの単語「Take your time !(ごゆっくり!)」が添えられている。最初は、ゲームが私にリラックスするよう促す歓迎だと思っていたが、何時間か経つにつれ、この穏やかな言葉は間違いであることがはっきりした。実際、私はゆっくりできなかった。事実、私はやりたいすべてのことをする時間がほぼなかった。もし私が几帳面にスケジュールを管理していなかったら、最終的に、友情関係をほったらかしにしてしまっただろう。

 

それから、怪盗団のキャッチフレーズが「take your heart」であることを思い出した。それは嘲りであり、彼らが間もなくハートを盗み、改心させるという宣言なのだ。この文脈から考えるとロード画面の文字の意味がもう少し理解できる。

 

このゲームはあなたの時間をたくさん、本当にたくさん奪うだろう。そのかわり、余裕のある上品さをもって語られるものすごくドロドロしたストーリーを手に入れることができる。ペルソナ5は私の約100時間を奪い、そして、わたしは喜んでそれを手渡したのだった。



■引用元



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海外の反応


・すごくいいよね。かっこいい!

 

 

 

 

・これって俺好みのゲームかな?

 

 

 

 

・10/10、満点だね。アトラスはいつもより素晴らしいJRPGを作るよね。プレミアム・エディション買ってよかったわ。

 

 

 

 

・これは本当に素晴らしいよ!まだ最初のあたりまでしかプレイしてないんだけど、それでも素晴らしいってわかるね。まるで、アニメを「プレイ」してるみたいだよ。

 

 

 

 

・これ、すげーやりたいけど、100時間以上もヒマな時間ないよ。ペルソナ4の思い出を胸に生きていくよ、、

 

 

 

 

・地下鉄の駅とか、その周りのエリアを探索するのって、後で役に立ちそうだね。

 

 

 

 

・ちょっと、このゲームのストーリーを理解するのに、過去作プレイしなくてもいいって本当?

 

 

 

 

・↑ 必要ないんじゃない。ストーリー知りたければウィキればいいよ。全部をプレイすることないよ。

 

 

 

 

・これはPCゲームにはならないの?アートが驚異的にかっこいいね。

 

 

 

 

・ゲームの宣伝動画、すごいね、かっこいい。ゲームやったことないけどね。

 

 

 

 

・ほんとに素晴らしい。ペルソナ3から、このゲームをプレイしているけど、今回のストーリーはペルソナ4と比較しても、すごく良くなっているよ。

 

 

 

 

・これは本当に素晴らしい!このゲームに夢中よ。

 

 

 

 

・予想した通り、ゲーム会社は誰にも録画やストリーミング配信をしてもらいたくないようだね。

 

 

 

 

・ふぅ。プレステ4を買うときが来てしまったようだな。

 

 

 

 

・すごく欲しい!ちょっと買ってくる。

 

 


ひとこと



全読してくれた皆様、ありがとうございます


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