
概要
「私がモテてどうすんだ」は新しい少女アニメの象徴的作品
少女アニメ、もしくは女性向けアニメにおいて、“恋愛”はいつでも中心であり、キャラクターとあらすじは、ぴったりとそこへ向いているものだ。主役の女性の心の隙間は、片思いでのみ埋めることができる。彼女の持つ心の角が少しずつ柔らかくなっていき、交際の準備ができていく。
そして、運命の糸をたどっていき、最終回の最後の盛り上がりで、彼女は恋人の腕に抱かれて幕が下りる。
12月に放映された『私がモテてどうすんだ』はそういう話ではない。
傲慢かもしれないが、これは少女アニメのジャンルの再定義をする作品と言える。少女アニメは、恋愛中心である必要はないし、『私がモテてどうすんだ』は漫画にはまっている主人公が、女性にとって、“真実の愛”が“現実”である必要はないことを証明している。
芹沼花依は、本によるところの腐女子であり、二人の男性がキスしているところ(たとえ動かない漫画の中だろうが、彼女とは住む世界が違おうが)が最高の夢であるという、少女である(でも彼女自身は同性愛者ではない)。
大好きなアニメの男子たちが抱き合うのを見ると口から泡を吹いてしまうほどだ。コミケのブースにおいて、彼女の顔はスクリーミングブロブというアニメキャラのように顔をびよーんとさせる。カップリングで誰が攻めで誰が受けか、そして好きなアニメの同人誌を見つけられる場所が、彼女にとって何よりも大切なのである。
物語は、太っているおさげの女の子である芹沼が体育の時間に、体育館の後ろのほうにいるところから始まる。クラスメートの男子2人がバレーボールをパスをし合い、ハイタッチをした時に“やった!”と叫ぶ。
ちょっとだけ覗き魔的な感じで。誰も彼女のことを気にしなかった、彼女が愛するアニメ『ミラージュ・サーガ』に出てくる、彼女の心の恋人シオンが不運にもケガをして、話の終わりに死んでしまうまでは。とてつもないショックで、芹沼は1週間食事もできない。
そして、彼女が学校へ復帰した時には、悲しみの時間によってすっかり痩せてしまっており、4人のかっこいい男子と1人の凛々しい女性が彼女に恋をしてしまう。
話の大半は、男子たちが彼らの浅はかな恋心を成就させようとして、比類なき情熱を持つ彼女を愛することを学んでいく、というものだ―たとえ、その情熱が、ボーイズラブ漫画に向けられるものだとしても。
あるエピソードでは、芹沼はチョコレートの食べ過ぎで体重がリバウンドしてしまう。彼女のハーレム―彼女を愛する女性を除いて―はそれを悲しみ、彼女を再度痩せさせようとする。彼女は運動することに同意するが、それはただ単にこれから行われる授賞式でミラージュ・サーガの代表者に好印象を持たれたいというのが目的だ。男子たちは、彼女が痩せることを励ますためにハグのような腐女子的ご褒美を行うことに同意する。
彼女が元のぽっちゃり体型に戻った時、男子たちの数人は彼女が持つ内面の良さに気付く。それは彼女の優しさであり、彼らの心をひきつける情熱である。そして、外見だけに興味を抱いた自分たちの恥ずかしい浅はかさに彼らは気づく。
しかし、すべてはトリックだ。読者は、彼女がどうするかについてのハーレム男子たちの気持ちについて考えるようしむけられている。そうではない。彼女は決して彼らの愛情に心を揺らさない。彼女はシオンを愛し続け、そして彼を彼の共演者であるテラとくっつけたいと願い続ける。
芹沼を引き立て役として使い、男子たちの心の角が取れていく様子を実際は描いている。競争の中で、彼らはお互いを追いやろうとする。彼らが唯一仲良くできたと感じたのは、彼女の腐女子アクティビティに参加したことだ。
彼ら自身が好きになった、プリプリムーンのダンスの振り付けをしたり、というような。一度、競争相手によって気弱になった最年少のハーレム男子はハイキング中に逃げ出し、迷ってしまう。
芹沼はツタに絡まってどうすることもできないでいる彼を見つける。彼女は思いがけない幸運に鼻血を出す。後に、恥ずかしそうに彼は言う。“僕は他の男子たちのように強くない。
そして、おそらく彼らとレベルも違う。それでも、まだ・・・”彼女がいかに素晴らしいかを思いながら。そして、彼は自身が劣っていると思うコンプレックスを乗り越えていく。
腐女子を恋への興味に誘うという点が『私がモテてどうすんだ』をとても変わった少女アニメとしている。原作者であるぢゅん子は、若い時にハードなボーイズラブコミックを学んだ。
彼女はそこで、『私がモテてどうすんだ』の心情を理解できるようになっていった。アニメ12話を通して、芹沼は彼女の求婚者に傾かない。彼女は突然リップグロスを楽しむような、いけてる女子にはならない。フィクションの存在であるシオンへの彼女の熱狂は決して揺らがないのである。
そして、『私がモテてどうすんだ』男子たちが彼女に触れたとしても、彼女はそれを怖がり、追い払ってしまう。
『私がモテてどうすんだ』は男性にとって魅力的とうつる女性的な部分への少女の持つ素質を破壊している。
時に、少女はキスされるのを嫌がる。そして、それが思いがけなく魅力的だったとしても変わることはない。芹沼が、ばかばかしいほどボーイズラブのとりこであることは、『私がモテてどうすんだ』の欠点ではない。なぜなら、これは恋愛一直線の話ではないから。そして、芹沼が彼女自身になることを止めようとしない。だって、彼女はすでに彼女自身なのだから。
■引用元
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海外の反応
・この漫画を見せてくれた友達は、芹沼が最後に誰も選ばなかったことにイラついてたよ。私は、そこはこのシリーズにおいて大事なポイントではなくて、予想を裏切ったんだって伝えたよ。でもさ・・・正直に言うと・・・むつみとくっついてほしかった・・・(爆)
・↑ うーんと、ちょっと誤解かも!だって、漫画はまだ続いてるし、彼女はまだ誰をも選んでいないから。こうやって、ハーレムシリーズは続いてくんだよ。
・アニメの出来はそこそこかな。でも、漫画はすっごく面白いよ!最近はちょっとだけ下り坂気味だけど・・・。
・面白そう!逆ハーレム?お願い、私も入れてー。
・私の最近のお気に入りアニメ。ほんといくつかの場面は、とにかく最高。
・えー、いつアニメ化されたの??
・俺は野郎なんだけど、でもこのアニメ好きなんだ。何が言いたいかっていうと、とにかくこのアニメ見てみてよ。面白すぎるから!
・全話通して面白いよー。超大好き!!主人公がすごーく私みたいなの!!!!!
・このアニメ好き。新鮮で面白いと私は思ったよ。
・先進的だね。見てみよー。
・ねえねえ、このアニメ、君のことじゃない??
・↑ うふふ。そう思う?私はすでに観たよー。すごくよかったよー。
・大好きなアニメ。終わり方は好きじゃないけど・・・。次のシーズンが必要だな。
・彼女が痩せるとみんなが彼女に恋をして、リバウンドすると、彼女に体重を戻してほしいっていうところが、私は気に食わないのー。他は面白いだけに、残念。
・せっかく面白かったのに、終わりが好きじゃないよう・・・。
・このアニメはもっと評価されてもいい!どの部分も良い。
・最近放送された中で、最もいいアニメの一つ。観てみて!
ひとこと
腐女子は肌が綺麗という話を聞いたことがあります
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コメント
まるでUMAについての噂のようなコメントに草w
私も腐女子になればニキビ面が綺麗に・・・!?
紫外線による肌荒れリスクが低いというだけなんだけどな
仕事も趣味もインドアで普段はお化粧しないからだと思う
化粧品と紫外線は肌に害悪
そのDAIGOの姉はこれの原作に関わっている
六見先輩と志麻は花依(ヒロイン)のルックスにはまったく拘ってないのでここは声を大にして訂正したい。
アニメ版は充分面白かったんだけど、個人的には原作の順番を入れ替えたせいで六見先輩の心情の変化やオチが散漫になっちゃったのが残念。城カード対決が盛り上げやすかったんだろうけど。
あと、画伯の花依も面白かったんだけどやりすぎ&ハスキーな声質のせいでセリフが聞き取り辛くて…ドラマCDのざーさんのままが良かった。
普通の少女漫画ファンというか夢女子だけ読んでるかんじ
主人公が腐女子かもしれないが夢女子の為の設定だし
主人公の女子に自分を当てはめて
やだ~私は腐女子だから恋しないもん!困っちゃう~選べない~(イケメンハーレム最高)
って夢女子が読む漫画だから
腐女子なら最初からBL読んでるか、男キャラが本当にくっついてくれないかと主人公と同じ気持ちで外野の心境で読んでるから
ケアの大切さをしらないから実際はひどいもんです
歯並びもヒドイ…
大手サークルに並んでるクラスタ達みたらすぐ理解するでしょう
男性オタ連中にイケメンが少ないのと理由はあまりかわりませんよ
オタが二次元に逃避するのは結果だが、腐女子が二次元を愛するのは自分の容姿が現実を受け入れない所為
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