
マイナスイメージの強い津波をテーマに美しい絵画を書き上げた池田学氏の作品が海外で話題です
概要
制作期間は3年以上!日本のアーティストによる、信じられないほど細密で巨大な津波の絵画
長さ10フィート幅13フィートにも及ぶ池田学氏最新の叙事詩的絵画「Rebirth」には、巨大な波が絶妙なインクの線で形作られる絢爛たる桜の木に猛然とぶつかる様子が描かれています。
ゆっくりと着実に綿密な絵を描くことで知られる象徴主義派の池田氏は、2011年に日本を襲った津波、そして続いて起こった福島での原発危機に対する彼なりの反応として、3年3か月12日もの時間をこの作品に注ぎ込みました。
「このRebirthの中で最も卓越しているのはなんといってもそのサイズと製作期間でしょう」とChazen美術館の主幹Kirstin Pires氏は述べます。
ウィスコンシン州マディソンにてアーティスト・イン・レジデンスとしてこの作品に取り組んでいた9,520時間の中で、彼はペン先を400回折り、20個のインクのボトルを空にし、130スクエアフィートに及ぶ面積のキャンバスをその絵で埋めました。
「彼の今までの作品は彼の自伝的な要素が確かに表現されていましたが、今回のこの作品では彼の3年分の人生をまるごと体現していると言っていいでしょう。」
このRebirthという作品を創る間で池田氏は2人の娘の父親となり、そして右肩をけがするということもありました。
Pires氏によるとこの2つの出来事は彼の作品から垣間見れると言います。池田氏は7月中旬、まだ制作に取り掛かっていた頃、The Creators Projectに対しこの出来事について述べていました。
「1月にスキー中の事故で右肩を脱臼してしまったんです。」これはRebirthにもすぐに影響を与えました。
「このけがを負ってから最初の3か月間は右手を使うことができませんでした。なので左手を使って製作を続けました。今は右手は使えるようになっていますが、いまだに力は弱く、毎時間ごとに休憩が必要なんです。この作品を仕上げるのにあと4か月しかないですから、休憩はもう取れません!」
前回のインタビューで池田氏は、彼の2008年の作品「予兆」が2011年に日本に直撃した津波の予言のようなものに感じられると語っています。
Rebirthではこの災害を回顧した3年間を表現しています。この中には至る所に破壊という残酷なイメージが含まれています。
ぐちゃぐちゃに押し潰された電車や飛行機、爆発、流されていく瓦礫たち、緑のテントの中の避難民。
しかし一歩下がってみると、これらの破壊とは別の大きな絵が浮かび上がるのです。それはたくましい一本の木であり、鮮やかなピンク色の花弁で飾られ、その根は木に襲いかぶさってきている波より遥かに大きいことが分かります。
Rebirthは子供を授かったばかりの一人の父親が、彼の子供たちがこの先生きる世界へ委ねた希望によって形作られているのです。
その一部は見苦しいものもありますが、すべてを掛け合わせて見たとき、そこには美しいただ一枚の絵が現れます。
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■引用元
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海外の反応
・すごい美しい絵だよ。でも彼は自分の芸術活動のためにスキーを諦める必要があるね。
・インクで描かれたんだ!すごくきれいだね!
・ただただ信じられないほど素晴らしいよ
・ここには愛が宿っているね
・この上なく素晴らしく、美しい絵だね!!
・つまらないな。ヒエロニムス・ボスの”快楽の園”っていう絵に似ているね。でもこの絵の細密さは圧倒的だね。
・なんてことだ!素晴らしすぎる!
・ありえないほどすごいよ!
・美しさに驚いたよ!
・インク絵は日本の伝統的なものだけど、この絵だったら油絵でも素晴らしい出来になると思うよ。
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コメント
巨大な絵を手のひらサイズに縮小した画像を見て
その作品を全て理解した気になるのは早い
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